おすすめTL同人紹介:『はるか(密楽奥 作)』

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皆さんは最近泣きましたか?

皆さんこんにちは、かぼちゃごはんです。

突然ですが皆さんが最後に泣いたのはいつですか?

「泣く」と言っても色んなものがありますよね。

ドラマで感動して、ホラー映画が怖くて、プロポーズをしてもらって…

玉ねぎを切って涙を流した、というのも「泣く」という行為に当てはまると思います。

今回はそんな「泣く」というものに関連した女性向け漫画の紹介です。

今回紹介する作品

「はるか」 

サークル:密楽奥  作者:都有汎大好

購入はこちらから

はるか

あらすじ

筧 遥香(かけい はるか)は取引先の優秀な社員である伊勢崎 遼(いせざき はるか)にほのかな思いを寄せていた。

伊勢崎は無愛想で感情表現に乏しいが、高身長・イケメン・スタイル良しの誰からも目を惹く存在で、噂の人だった。

同じ名前、同じ年齢。特別な気持ちは…少しだけある。それに…

…誰も知らない、彼の優しさを知っている。

そんなある日、取引先との飲み会で伊勢崎の左薬指に指輪があることに気づく。

心にあるちくりとした棘が、自分の本当の気持ちを知らせる。

飲み会もそこそこに、帰路につこうとするも伊勢崎と一緒になってしまう。

感情をごまかすように明るく振る舞い、足早に帰ろうとする。

瞬間、掴まれる手、暗い顔、低い声、冷たい目。

「優しい伊勢崎さん」はそこにいなかった。

ここからどう純愛になるんですか!?

トレーラーには「執着・レイプ・愛憎・救済・純愛」と相反していそうな単語が並んでいます。

実はこの漫画を紹介しよう!となる前に知り合いから勧められ作者の都有汎大好さんのTwitter(現:X)からサンプルを読んでいました。

サンプルを読んだ時から「ここからどう純愛になるんですか!?」とめちゃくちゃ先が気になっていたのでさっそく読んでいきたいと思います。

作品レビュー

かぼちゃごはん
かぼちゃごはん

私が好きと思ったポイントをまとめて紹介します。

ポイント1 心理描写が美しくそれを表す言葉が的確。

「こういう気持ちになった。それはこれが原因。だからこういう行動を取る。」という伊勢崎の行動心理を表す描写やセリフに、例えや相手の筧に当てはまる言動を入れることで説得力が増してよりわかりやすくなっていました。

それを筧が逃げられない状態で伊勢崎が直接伝えることで、心理的束縛力が増している。そんな恐怖心を煽るシーンが印象的でした。

「人間は知らない事に恐怖を感じる」と言いますが、「言っている意味はわかるのに理解が出来ないから怖い」という私がこの作品で感じた恐怖もこの言葉に当てはまるのではないかと思います。

ポイント2 表情の対比

表情豊かな筧と無愛想な伊勢崎の対比がとても良かったです。

筧は感情と表情筋が連動しているかの如くコロコロと表情が変わり、「目は口ほどに物を言う」を表しているような人でした。

喜怒哀楽はもちろん、感情や考えを隠しながら発言する時でさえ「無理をしている」「何かを隠そうとしている」というのが一目見て分かる程でした。

それが伊勢崎にどう映っているのか、本誌でお確かめください。

伊勢崎は無愛想とはいえ全く表情が変わらない訳ではなく、"普段は"無愛想、というのが正しいのかなという印象でした。

きっと美味しいものを食べても表情ひとつ変わらないと思います。

しかし筧の前や筧の言葉で感情を揺さぶられるのか、表情が変わっていた印象でした。

無愛想な男(しかもイケメン)が自分の前では表情が変わる、というのは一見してみれば特別感があるように見えますが、筧はどう思うのか…。

ポイント3 ルビの振り方

注意

※ここから先は作品のネタバレがあります

漫画ではオシャレなルビの振り方をしているのをよく見ますがこの作品もその1つです。

私が特に好きなのが伊勢崎と筧が初めて行為に及ぶシーンでのセリフです。

たまたま見てしまった筧の涙に魅力を感じ、飲み会の帰りに半ば無理矢理ラブホテルに連れ込み「泣いて欲しい」と筧に迫る伊勢崎。

その状況に「泣いてはいけない」と思いながらも涙を流してしまう筧に「もっと泣いてください」「涙が溢れるのをずっと見たかった」「罪って分かります?貴方の顔は罪深いんですよ」と伊勢崎が言い放った後のセリフ。

「苛つく(かわいい)顔だよ」

「苛つく」と「かわいい」という相反しているような共存しているような言葉を一言に落とし込み、その中に伊勢崎の感情を表しているようでとても綺麗で素敵な表現だな、と感じました。

キュートアグレッションのような違うような、言葉では表現しきれない気持ちがこのセリフに込められているようで、読んでいてここまでゾクゾクしたセリフは初めてかもしれません。

まとめ:『はるか』は人間の愚かさとその先にある幸福を可視化できる作品

悲しくも愛おしく、人間の弱さや優しさを綺麗に言葉に落とし込んでいる素敵な作品でした。

怖いと分かっていながらも絶叫マシンに乗ってしまうような、次の日が辛いと分かっていながらも夜更かししてしまうような。

そんな人間の愚かさと、その先にある快楽や幸福感を可視化出来るものでした。

これだけ聞くと難しい話のように聞こえますが、とても分かりやすい言葉、描写、ストーリー構成になっていて、手が止まることなくスラスラ読めました。

そして何よりとってもエッチ!

レイプ描写とイチャラブ描写の差が凄まじく、圧倒的な攻めが好きな方にオススメです!

レイプと純愛の共存が美しい、日常とも非日常とも言えないオススメ作品です。

今回紹介した作品

「はるか」 

サークル:密楽奥  作者:都有汎大好

購入はこちらから

はるか

この記事を書いた人

かぼちゃごはん

猫と煙草を愛する一般オタク女。昼間は働いている。
趣味はイラスト、ソシャゲ、仲間と遊ぶTRPG。
友人に「ツボに入った時の笑い方が怖くて心配になるからこちらの笑いが冷める」と言われたことがある。

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